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指を葬るハードワーク。
※そんなにグロく無いですが、具体的な内容に嫌悪感示す人もいると思うので一応注釈。
ただ唯一、パンチというハードワークできるなら採用あるよと言われていました。
その仕事は羊の皮を剥ぐ仕事です。以下、実際に自分が見てないので聞いた話による構成であることをご了承ください。
細かくポジションはあるようですが、絶命した羊の皮を剥ぐ際、普通に力任せに剥がすと脂肪も一緒に取れてしまって目方が減る。肉の品質に影響するということで皮をパンチして柔らかくしてから剥がすとのこと。
バットみたいなのでやればいい気もしますが、衛生的だったりチカラ加減的にも人間の手でやるのがベストだから、そのポジションが存在するようです。オートメーション化が望まれる。
また、ふわふわしてる羊毛ですが、中には針みたいな毛があるらしく、たとえ手袋をしていたとしても、たまに毛が突き刺さるらしいです。
先週めでたく退社したルームメイトのユミは1年間もパンチをしてたようで、指が何周りも太くなって、拳に硬いたこが出来てました。彼曰く、毎日生傷が絶えず、最初の数ヶ月は泣きながらパンチをしてたとのこと。
何で続けれたの?と聞いたら、「その前は内臓系のポジション数ヶ月やってたけど、精神的に辛いから、何でもやるから変えてくれって言ったの。そしたらこの仕事で。僕には選択肢がなかった」との回答。
それでも続けた彼は偉大だと思いました。お金も貯まったから、台湾に戻って俳優になる夢を追うらしい。精神的にも肉体的にも辛い仕事を耐えたユミには、本当に報われて欲しい。
閑話休題。パンチの別の話。皮をパンチするポジションとは別に、背中側の皮と肉(脂肪含む)の間に手を入れてグリグリと拳をねじこんで剥離、その後皮を掴んで下に引き剥がす仕事もあります。
他の日本人で、その職について数日で爪が内出血で青くなって辞めた、数日で爪が剥がれて辞めたという話を聞いたので、流石にびびって行けませんでした。
後に、あるミートファクトリーでパンチの仕事をした人のブログをみたら、爪が剥がれても続けたという、その経過が書いてあって、どんだけタフなんだよ。。。と心底驚きました。
決断の時。
結果3週間待ち続け、いつ働き出せるか分からん! ただ家賃を払い続けて時を消費しててたまるか! という気になり、本日この地を離れる事を決断しました。(やっとブログがリアルタイムに追いついた!)
自転車を買って出かけ、写真を撮り、釣りに出かけけ、ジムに通い、フルハウスを英語で見て、英語の単語アプリで勉強する日々はそれはそれで充実していました。ウォーナンブールの見所は今後ブログに綴ろうと思います。
しかし、すでにこの街で開拓する場所もなくなりこのままい続けてもしかたない。
近所の川に大きなブラウントラウトが居るとわかっているのに、一回も釣れなかった事が心残りですが。予防接種も受けたし、ミートファクトリーはまたの機会に行こうと思います!
Where will I go?
とりあえず、本日4月15日。住宅誌でお仕事を頂いてるので、メルボルンの家の取材をするためメルボルンに向かいます。
もともと肉工場でお金を貯めてから夏のカナダに行く予定でしたが、今回の件で時期がずれ込んで秋になってしまうと最悪だと思い……。
今週カナダに行くことに決めました。